『補助金・助成金の活用について』 …補助金・助成金を自社の営業に活用するケースが増えて います。
補助金・助成金の活用といえば、新たな事業分野への進出や生
産性向上のための設備の更新、人事関連制度の導入、社員教育
の実施等の際に事業主が直接的に活用して費用の一部について
補助を受けるのが一般的です。
一方で、最近は自社の製品やサービスの販売、営業のツールと
して補助金・助成金を活用しているケースも多く見受けられる
ようになりました。
例えば、
■産業用機械メーカーのケース
自社の機械設備を導入したユーザー企業の一つがものづくり補
助金の採択を受けたという実績をもって、ものづくり補助金の
サポートと併せて設備導入の営業を進めています。
■人材育成、社員教育システム提供会社のケース
自社の教育システムの導入を営業する際に人材開発支援助成金
(特定・一般訓練コース)やキャリアアップ助成金(人材育成
コース)の活用を提案しています。
教育システムの一つでも助成金受給の実績ができれば、あとは
その教育システムを導入する事業主の要件さえ揃えば同じパタ
ーンで助成金を組み入れた営業を展開することができます。
■その他
ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金の採択を受けた
企業に対して、WEBシステム開発会社がホームページ作成の
営業をかけたり、チラシ広告やパンフレット作成の営業を展開
する印刷会社等もあります。
ものづくり補助金等は、採択を受けることができた後に、もう
一度、必要となる経費を精査して交付申請を行い、その申請が
認められ交付金額が決定してはじめて、補助事業を始めること
ができます。この、補助金の採択から交付申請までの期間を利
用して、ホームページの作成やチラシ広告等の販売促進費等へ
の組み入れを営業するわけです。
補助金・助成金を自社の様々な取組みにかかる費用の一部の補
助として直接的に活用するだけでなく、自社製品やサービスの
営業展開に活用することも検討されてはいかがでしょう。
昭和63年、中央大学商学部卒。
その後、大手ゼネコン勤務等を経て、平成7年、石田雄二税理士事務所開業。
「会計事務所は最も身近な経営スクール」をモットーとし、マネジメントゲームを用いた経営指導は県外にまで及ぶ。
広島県創業サポーター。広島県事業引継ぎ支援センター登録専門家。