『両立支援等助成金(再雇用者評価処遇コース)について』 …出産等の理由で退職した人を再雇用する場合に活用できます。
「両立支援等助成金(再雇用者評価処遇コース)」(カムバッ
ク支援助成金)は、妊娠、出産、育児、介護または配偶者の転
勤等を理由として退職した人を再雇用して無期雇用者として6
か月以上継続雇用した事業主に支給される助成金です。
正式な社内制度として再雇用制度を導入していなくても、産休
職員の代替要員の確保や人員を補充するために過去に雇用して
いた人に求人の声をかけるということは、すでに行われている
ことかも知れません。
退職者の再雇用をお考えの方は、社内制度に再雇用制度を取り
入れてこの助成金を活用して導入してみてはいかがでしょう。
概要をみておきましょう。
■支給要件
次の二つの要件を満たす必要があります。
(1)再雇用制度の導入
妊娠、出産、育児、介護または配偶者の転勤を理由とした退職
者について、退職前の勤務実績等を評価し、処遇の決定に反映
させることを明記した再雇用制度を導入する。
※過去に再雇用制度を設けている場合であっても、要件に沿っ
た制度内容に改正すれば改正日以降の再雇用について対象とな
ります。
(2)無期雇用者としての再雇用
退職後1年以上経過している対象労働者を、再雇用制度にもと
づき再雇用し、無期雇用者として6か月以上継続雇用する。
※当初は有期契約労働者として再雇用した場合も、採用後1年
以内に無期雇用に切り替えて6か月以上継続雇用すれば対象と
なります。
■対象労働者
次のような要件を満たす労働者が対象となります。
(1)申請事業主または関連事業主の事業所を妊娠、出産、育
児、介護または配偶者の転勤(配偶者の転居を伴う転職を含む)
のいずれかを理由として退職した者であり、再雇用制度により
採用されたこと。
(2)退職理由と再雇用の希望を申し出ていたことが書面で確
認できること。
(3)退職前に雇用保険被保険者として1年以上雇用されてい
たこと。
(4)再雇用日において、退職日の翌日から起算して1年以上
経過していること。
■支給額
次の金額の半額ずつが継続雇用6か月後と継続雇用1年後の2
回に分けて支給されます。
※( )内は生産性要件を満たす場合の金額です。
1.再雇用1人目
・中小企業:38万円(48万円)
・中小企業以外:28.5万円(36万円)
2.再雇用2人目から5人目
・中小企業:28.5万円(36万円)
・中小企業以外:19万円(24万円)
詳しくは下記のパンフレットをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000527592.pdf
昭和63年、中央大学商学部卒。
その後、大手ゼネコン勤務等を経て、平成7年、石田雄二税理士事務所開業。
「会計事務所は最も身近な経営スクール」をモットーとし、マネジメントゲームを用いた経営指導は県外にまで及ぶ。
広島県創業サポーター。広島県事業引継ぎ支援センター登録専門家。