次の公庫融資はいつから申し込めるか?

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「創業融資をいくらで申し込めば良いのだろう?」 お客様からよく受ける質問の一つです。
色々な意見があるようですが、私がよくお客様からお伺いする意見としては、
「多めに申し込んでおけば、あわよくば多めに借りられるかも・・」といったところでしょうか?
確かにそういうケースもあるのですが、私の意見としては、
分相応の申込金額がわからない人=事業計画書が的外れになっている人 
とも読み解くことができるので、金額を根拠もなく大きめに申込むことはあまりお勧めしていません。
やはり融資審査の肝は「適切な資金使途」と「高い返済可能性」の確認にあると思うからです。

では、一度公庫から融資を受けた後で、2度目の融資はいつからなら可能なのでしょうか?
これについては、まず日本政策金融公庫融資の特徴を知る必要があります。
唯一絶対的なものとも言い切れない話ですが、公庫には昔から
「創業融資を行った先に対しては、半分以上返済が進まなければ新規融資に応じない」
という不文律があるのです。
だから、自分自身に大きな財務上の瑕疵が無かったとしても、ふつーに!申込が却下とされて
しまうことも珍しくないんですね・・・。

一般的には、運転資金なら5年、設備資金なら7年を返済期間としている人が多いはずです。
そう考えると、据置期間の設定をしていない人なら、半分以上返済が進むタイミングは
運転資金で2年半、設備資金で3年半となり、この間で申し込みをしても却下される可能性が
高いはずなのです。

勿論、例外はあります。私の経験でもそうは言いながら2年目で2度目の融資申し込みに成功した
事例も実際にあります。ただし、このように例外的に早期に2度目の融資申し込みに応じてもらえる
場合というのは、その前提として、業績が非常に好調であり、当初の計画以上に業績が上振れして
いるような場合に限った話と思っておくべきでしょう。

そう考えると、ではどうすれば良いのか?
民間のメインバンク作りに早期に着手しておかなければならないということになります。
日本政策金融公庫も営業目標は掲げておられるようですが、あまり市場を独占するような営業攻勢
を行うと「民業圧迫」との批判を受けてしまうので、公庫ばかりに資金要請を行う企業を歓迎されていない印象を受けます。
サブメイン程度の位置づけで居たいというのが公庫の本音ではないでしょうか?