『ものづくり補助金の見直し・拡充について』 …令和4年2月以降、様々な見直し・拡充が予定されています。
令和3年度補正予算により、令和4年2月以降のものづくり補
助金の見直し・拡充が予定されています。
補助金の活用をご検討の方はご注意ください。
詳細についてはこれから検討される部分も多いですが、予定さ
れている概要をみておきましょう。
■見直し・拡充内容
1.補助対象事業者の見直し・拡充
補助対象事業者に、資本金が10億円未満で次の従業員数の
「特定事業者」が追加されます。
(1)製造業等:500人以下
(2)卸売業:400人以下
(3)サービス業、小売業:300人以下
また、企業再生に取り組む事業者を対象に、加点により採択を
優遇するとともに補助率を2/3に引き上げる予定です。
2.従業員規模に応じた補助上限額の設定
限られた政策資源で、最低賃金引上げを含めた賃上げの原資と
なる付加価値を創出する事業者を支援するため、通常枠の補助
上限額が従来の一律1,000万円から従業員の規模に応じて
次のように設定されます。
(1)5人以下:750万円
(2)6人から20人:1,000万円
(3)21人以上:1,250万円
3.新設枠
次のような申請類型が新設される予定です。
(1)回復型賃上げ・雇用拡大枠
業況が厳しく、補助金への応募申請時に前年度の事業年度の課
税所得がゼロである事業者に対して、補助率を2/3に引上げ
た申請類型を新設し、賃上げ・雇用拡大に取り組むための生産
性向上を支援。
(2)デジタル枠
DXに資する革新的な製品・サービスの開発やデジタル技術を
活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善等を行う事業
者を対象に、補助率を2/3に引き上げた申請類型を新設。
(3)グリーン枠
温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開
発や炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の
改善等を行う事業者を対象に、補助上限額最大2,000万円、
補助率2/3の申請類型を新設。
■その他
基本的な補助対象要件に変わりはなく、以下の要件を満たす3
年から5年の事業計画を策定し、従業員に表明している中小企
業・小規模事業者等が対象となります。
(1)事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率
平均3%増加させること。
(2)事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5
%以上増加させること。
(3)事業計画期間において、事業場内で最も低い賃金を地域
別最低賃金+30円以上の水準にすること。
今後の詳細は、ものづくり補助事業公式ホームページからご確
認ください。
http://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
〇補助金に関するご相談は銀行融資プランナー協会正会員事務
所である当事務所にて承っております。
お気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
■お問い合わせ先
【 石田雄二税理士事務所 info@kaikeisanbo.com 】
昭和63年、中央大学商学部卒。
その後、大手ゼネコン勤務等を経て、平成7年、石田雄二税理士事務所開業。
「会計事務所は最も身近な経営スクール」をモットーとし、マネジメントゲームを用いた経営指導は県外にまで及ぶ。
広島県創業サポーター。広島県事業引継ぎ支援センター登録専門家。