『創業・新規事業の成否は…』(その4) …成功するか否かは社長一人の問題です。
誰にも叱られない立場、これこそ社長の特権であり最大のウイ
ークポイントです。頑張る人はとことん頑張り、怠惰な人はど
んどん堕落します。結果、雲泥の差が出ます。自分の考え方や
生き方を、自分で計りながら生きていくことを求められる立場、
これが社長です。楽しさと怖さが入り混じった感覚、これが社
長業でしょう。
社長として、正しい生活習慣を身に付けましょう。
◆1.「一人でしっかり考える時間」を確保しましょう。
毎日、できれば2時間ぐらい、自社の経営、自分のなすべきこ
と・行ったことについて、外部との情報を遮断して、自分の頭
の中だけで考える時間を確保してください。
・そもそも自分は何をしたいのか?
・これからどのように経営を行うのか?
・近々何をするのか?明日は何をするのか?
・今日の成果と反省は?
・自分に不足しているのは何か?どんな学びが必要か?
等々
◎365日、1日も欠かさずしっかり考える時間が必要です。
◆2.「決めたことは確実に実行」してください。
決めたら石にかじりついてでも確実に実行しましょう。結果は
ともあれ、自分が決めたことの実行率は百%を維持しましょう。
また、従業員に対しても、実行率百%を守らせてください。仕
事なので当たり前です。能力に応じてできることを計り、量を
調整することは必要です。
◎日々◆1.の「一人でしっかり考える時間」で総括してくだ
さい。
◆3.「余計なことをしない」肝に銘じてください。
余計なことにたくさんの時間とお金を浪費しています。
仕事と称して遊ばないようにしましょう。遊びは遊びと認識し
てしっかり遊んでください。
仕事と遊びの境界線がわからなくなっている社長も少なくあり
ません。仕事に対する目的意識が明確なら、このような混同は
起きにくいはずです。
◎日々◆1.の「一人でしっかり考える時間」で総括してくだ
さい。
◆4.「凡事・細事は素早く確実に済ませましょう。」
メールの返信や書類の返答等、様々な凡事や細事も社長にはつ
きまといます。先送りせずに、今この瞬間にさっさとけりを付
けましょう。終わらせましょう。凡事・細事の翌日以降への先
送りをゼロにしてください。どうせやることは、できるだけ早
く終わらせてしまう、この習慣も重要です。
◎日々◆1.の「一人でしっかり考える時間」で総括してくだ
さい。
◆5.「健康的な生活」を送りましょう。
睡眠を十分にとり、できるだけ健康的な食生活を意識して日々
を過ごしましょう。また、一定の休息も意識してとってくださ
い。頑張りすぎると思考が停止してしまいます。
頑張る社長には余暇や休息が必要です。
◆6.「24時間、365日経営のことを忘れない」でください。
法人(事業)に魂を注ぎ込むことができるのは、社長だけです。
休みながら、遊びながら、眠りながらも、会社のことを思いや
ってあげてください。
正しい生活習慣は健康な肉体や精神を構築します。会社・法人
も同じです。社長の生き様が、そのまま会社・事業の実態とし
て表れます。また、社長に限らず、このような生き方を習得で
きたビジネスマンは、間違えなく勝ち組になれます。
原因と結果、因果関係は明確です。意識して実行してください。
事業が成功するか否かは社長一人の問題です。
昭和63年、中央大学商学部卒。
その後、大手ゼネコン勤務等を経て、平成7年、石田雄二税理士事務所開業。
「会計事務所は最も身近な経営スクール」をモットーとし、マネジメントゲームを用いた経営指導は県外にまで及ぶ。
広島県創業サポーター。広島県事業引継ぎ支援センター登録専門家。