『商工中金について』 …資金調達先の選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか。

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中小企業の一般的な資金調達先は、日本政策金融公庫、銀行、
信金信組が圧倒的に多く、選択肢に商工中金を入れておられる
方は少ないように感じます。「名前は聞いたことがあるけれど、
何となく特殊なイメージがあるので足が向かない。」というの
が実際のところでしょうが、資金調達先のひとつとして選択肢
に入れると資金調達の幅も広がります。

商工中金は、政府系の金融機関で正式名称を商工組合中央金庫
といいます。政府と民間団体が共同で出資しているため、日本
政策金融公庫に比べると民間の色は濃くなりますが、日本政策
金融公庫と同様に中小企業への融資を行っています。

商工中金のホームページを見ると、融資の対象者は、「商工中
金の株主になっている中小企業団体(商工中金株主団体)とそ
の構成員の皆さま」となっておりますが、融資を受けるタイミ
ングで構成員になれば問題ありませんので、すべての事業者が
対象です。

融資業務しか行っていない日本政策金融公庫に対して、商工中
金は預金業務も行っていますので、融資の種類も、他の民間金
融機関と同様、証書貸付だけでなく手形割引等にも対応してい
ます。

また、政府系金融機関として、国の施策と連携した融資制度も
取り扱っています。残念ながら、今回は制度の不正利用が話題
になってしまいましたが、災害復旧や海外展開など、国が力を
入れている分野に対応する制度融資は、民間金融機関にはない
融資商品です。

他には、全日本トラック協会や日本自動車整備商工組合連合会
等の業界団体会員に対する制度融資を取り扱っている点も特徴
のひとつです。

馴染みの薄い金融機関ではありますが、平成29年3月時点で、
全国に100店舗ございます。資金調達先のひとつとして、選
択肢に入れてみてはいかがでしょうか。