『ファイナンスは重要な経営技術のひとつです。』 …成長志向の強い経営者様!攻めのファイナンスで資本効率 を高めましょう。
社長様によって経営のスタンスはそれぞれです。家族を養える
範囲で・・・従業員を養える範囲で・・・100年続く企業を
目指して・・・上場企業を目指して・・・日本を代表するグロ
ーバルな企業を目指して・・・どのスタンスで経営するかは社
長様の自由であり、全てが正解です。ただ、規模の拡大を追求
するのであれば、ファイナンス(資金調達)を上手に活用でき
るかどうかで成長のスピードが大きく変わります。
単純な話ですが、自己資金を300万円持っていたとして、商
品を300万円分仕入れて売るよりも、さらに300万円を借
りてきて、600万円分の商品を仕入れて売った方が、より大
きな売上を創出することができます。社長様が600万円分の
商品を販売する事業力を有しているのであれば、迷わずファイ
ナンスを活用すべきです。
売上だけではありません。専門的には財務レバレッジと呼びま
すが、自己資本だけで経営を行うより、他人資本を取り入れた
方が、自己資本の効率が高まるという事実があります。もちろ
ん、利益がマイナスに振れた時には、自己資本だけで経営を行
うよりも資本効率が大きく低下するというデメリットもありま
すが、社長様が利益を出す事業力を有しているならば、迷わず
ファイナンスを活用すべきです。
世間的に見ても、1代で大きな企業を作った社長様は、ファイ
ナンスを巧みに活用して積極的な拡大戦略をとっています。決
して大企業だけの話ではなく、数億円規模の中小企業でも、資
本主義社会においては、資金力が大きい方が有利であることは
明白です。ファイナンスが重要な経営技術のひとつとされる理
由はそこにあります。
事業力があり利益を出す力のある社長様はもちろんですが、好
景気の時など、利益が出やすい環境が整ったときには、ファイ
ナンスの恩恵にあずかれるチャンスです。景気の流れを見極め
てファイナンスを上手に活用しましょう。
ただ、ファイナンスは経営技術であると述べたとおり、誰にで
も簡単に扱えるものではありません。思ったように調達出来な
いこともあるでしょうし、使い方を間違えば大きなダメージを
受けることになります。ご相談ください。
昭和63年、中央大学商学部卒。
その後、大手ゼネコン勤務等を経て、平成7年、石田雄二税理士事務所開業。
「会計事務所は最も身近な経営スクール」をモットーとし、マネジメントゲームを用いた経営指導は県外にまで及ぶ。
広島県創業サポーター。広島県事業引継ぎ支援センター登録専門家。